ひとは公平のもとにあるのか ~ 第5回UNHCR難民映画祭

この夏に国籍問題に興味を持ち、本を読んだりしたら、
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)主催の「Refugee Film Festival 難民映画祭
というイベントがあるのを知って申し込んでみた。

上映はスポンサーの関係で、

イタリア文化会館(東京)
セルバンテス文化センター(東京)
グローバルフェスタJAPAN 2010(東京)
ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい(神奈川)
ワーナー・マイカル・シネマズ浦和美園(埼玉)
イオンシネマ越谷レイクタウン(埼玉)
ワーナー・マイカル・シネマズ江別(北海道)
イオンシネマ高崎(群馬)
イオンシネマ越谷レイクタウン(埼玉)
ワーナー・マイカル・シネマズ 福岡ルクル(福岡)
ワーナー・マイカル・シネマズ三田ウッディタウン(兵庫)
ワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウン(神奈川)

の全国各地で少しずつ違うプログラムが上映されている。

行ったのはみなとみらい。
入場の際にUNHCRの活動の冊子をもらう。

この時にはまだ呑気なものだった。

聴衆は半分が外国人・帰国子女、1/4が国際問題を学ぶような学生、1/4が一般、という感じ。

HNHCR駐日大使、ヨハン・セルスさんと緒方貞子JICA理事長の挨拶はまぁまぁだったのだけれど、熱かったのが小松﨑隆 横浜市副市長の挨拶。

最初はお決まりの役人風挨拶だったけれど、三言目からの国際問題への感心、そしてご自身映画マニアだそうで、今回のプログラム内の作品はほぼ鑑賞済みで、どれも傑作なのでぜひ楽しんで、という言葉で締められた。
この時もまだナメていた。

そしてこの日のプログラムが始まる。
子供の情景」(公式サイト

なんだよこれ、、。
教育、いや、子供が大きくなるという当たり前のことすらままならない世界。
隣に座った女子大生はずっと泣きっぱなし。
私は大ショック。

この映画祭は何だろう、、。


ショックをうけつつ、2度めの上映。
クロッシング」(公式サイト

子供の情景がドキュメンタリータッチが強かったので、クロッシングは撮影感が強く、油断した。
これもなんだよ、、。
もう途中からずっと泣いていた。
廻りからも嗚咽と鼻をすする音しか聞こえない。


人間。特に自分の意志や力で移動や衣食住をどうにかできぬ子供や弱者が、そういう地に生まれてしまったからといって、こんなにも悲惨な目に遭わねばならない世界があるなんて。

なんだか自分の生き方が恥ずかしくなったり、色々考えたのだけれど、うまく表現できない。
まだ各地の上演が続いている。
無料なので皆さんぜひ観てください。

予約はこちらから。

コメント

ちー さんのコメント…
ああっ!クロッシング観たかったんですよ〜!
ジャック&ベティで見損ないました。。。
約束の旅路は、以前観たことがありまして、内臓がひっくりかえるんじゃないかと思うくらいカルチャーショックを受けました。
ほんとに、うまく言葉にできないんですが、自分にできることなんて、せいぜい微々たる額の募金くらいだけど、こういう映画はちゃんと観なくては、そして忘れないようにしなくては、と思っています。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■ちー さん
貴重なお休みだと思い、声お掛けしませんでした。
とにかく今回の全作品は、全員必須視聴科目にしてもらいたいくらいです。

クロッシングは国内ではDVD化されていないようですが、その他はメディア化されているのもあるようなので、あらためてまた観ようと思います。
maruto082 さんの投稿…
こういう映画や、悲惨な史実などを見聞きしたときには、何も考えようとしない(考えられないとういう・・)、理解しようとしない(理解できないともいう)。

そのまんまただ感じたままに 胸にしまうしかないのかもしれませんね。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■maruto082さん
ホンと、声が出ない=思考が回らない、ですよね。
思い出すだけでモヤモヤしますが、そんな気持ちが何かになるのかと思うことにします。
みぃちゃん さんのコメント…
最近、タイの子供たちを描いたという「闇の子供たち」DVDをみて、ちょっとがっかりしたのです。やはりタイからみて「外国人」が描いてしまったからなのかなと思った次第。

ドキュメンタリー番組でも泣ける私はこれ見たらどうなっちゃうんだろう・・・。

現実を知りたいけれど、あまりに衝撃的かもですね。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■みぃちゃん さん
映画としての出来不出来より、こうした映画が多くの国で製作される背景が大切ですよね。

この映画を観て、興味を持つ人が他にいるなら、代金自分持ちでも観てもらいたい、と思いましたが、UNCHRや賛同スポンサー各社も同じ思いで今回の企画なのだと思います。

この映画のコメントを改めて読むと、再びため息と涙が出てきます。
http://www.crossing-movie.jp/coment.html