茶亦酔人 ~ 茶もまた人を酔わす

大好きな悟空茶荘
時に一人でゆったりと。
時に仲間と語らいながら過ごすこの店。
調度品、建物そのもの、間合いの良いスタッフはどんなカフェよりも居心地が良い。

そんなある日。
一人でお茶を片手に時間を過ごしていたベンチ席一番窓寄りのB1席。
あまりに居心地が良いその晩、ある人に
「お茶なのに酔ったような気分」
と言ったところ、彼女はすぐ横の壁に掛かる書を示し
「茶亦酔人(チャュイツィレン)、お茶でも人は酔うのですよ
と教えてくれた。

今まで何となく視界に入れていただけだったその書の意味を教わり、私はその言葉に驚いてしまった。

中国の茶に対する奥深さ。
この書を掲げるお店のセンス。
そしてお茶をそのように楽しめることを知っている客層。

店長さん曰く「気軽に楽しめる、難しい事はないそんな店」と謙遜されているようだけれど、私は唸ってしまった。
喫茶店のスタイルも、利用する側のスタンスも、組み合わせは10組100通りだろうけれど、私にとって心からリラックスできるベストで最高の場はここ。
でも教えたくない場所もあるのだ。

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